SARS-CoV-2のORF1bには
ヒトの遺伝子配列が存在した



 
2021年4月4日に面白い論文を見つけました。なんと新型コロナウイルスの遺伝子の一部に、ヒトの遺伝子配列と同じ部分があったという論文でした。

 タイトルは「SARS-CoV-2 orf1b gene sequence in the NTNG1 gene on human chromosome1」と言うものです。2020年の6月に公開されています。
 in vivo


 
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 新型コロナウイルスは、C国の南に位置する雲南省の洞窟にいるコウモリ、キクガシラコウモリが起源だろうとC国の研究者は推測しました。

 新型コロナウイルスが最初に発生した武漢市からは、1300qから1500q離れたところに位置する洞窟です。

 
一流のウイルス学者たちは、このコウモリが感染していたウイルスが、ヒト-ヒト感染を起こしたと考えていますが、今回のパンデミックのように動物を宿主としていたウイルスが、一気に爆発的にヒト-ヒト感染を起こした理由について、誰も説明できていません。
 
 
 
 今回見つけた論文では、今回のパンデミックのように、一気に爆発的にヒト-ヒト感染を起こす理由はなんなのか、このウイルス(SARS-CoV-2)が過去にヒトを宿主として適応していた可能性があるのではないかと考え、今回の研究を行ったようです。

 
SARS-CoV-2のウイルスとしては、オリジナルの武漢市で発生したウイルスを使用しています。 NC_045512.2というウイルスのようです。

 カリフォルニア大学のBLATというGenome Browserという機械を用いて、結果を導き出しています。

 結果はタイトルのごとく、SARS-CoV-2の遺伝子のORF1bという部分にある遺伝子が、ヒトのChromosome1に存在する遺伝子と同じだったとのことでした。論文ではこのヒトの配列がshizophrenia=統合失調症に関連する配列とのことでした。ORF= open reading frames

 なかなか衝撃的な事実です。下図は上段がSARS-CoV-2で下段がヒトのゲノムです。

 
ご興味のある方は是非論文を読んでみて下さい。

 これはいったい何を意味するのか、自然界のなせる業なのか?あるいはヒトの手が加わっているのか?面白い結果ではあります。

 
 
   

 ついでなので、論文には書いてありませんでしたが、SARS-CoVの遺伝子に同等の部位がないか見てみました。

 19332番目付近から19390番目付近を見てみました。
 結果は見る限りではSARS-CoVには同等の遺伝子配列は見当たらない印象でした。下図。
 

 
下図の上2行の文章の下にある文字列が、SARS-CoVのORF1bにあたる19332から19380の塩基配列です。