COVID-19感染症の予防対策



 
 ウイルス感染症の治療方法
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2020年3月にパンデミックを起こしたCOVID-19感染症はSARS-CoV-2というSARS様コロナウイルスによる感染症です。

◆一般に、細菌(いわゆる、ばいきん)による感染症には、比較的有効な抗生物質という治療薬があるので治癒が望めます。
 しかし、ウイルスによる感染症に関しては、一部のウイルスに対して有効な抗ウイルス薬がありますが、殆どのウイルスに対しては治療薬がありません。

 たかが風邪のウイルスに対しても、有効な治療薬はなく対症的に治療する(症状を軽減する)方法しかありません。


◆現在、新型コロナウイルスに対しても有効な治療法はなく、対症的な治療法しかありません。


◆今回の新型コロナウイルス、すなわちSARS-CoV-2というウイルスに対しては、SARSウイルスのウイルス学的知識が使える場合も多いと思われますので、数年後には有効な抗ウイルス剤が開発される可能性が高いと思われます。

◆ウイルス感染症に対しては、予防しようとする意識があればある程度は防げるものだと考えられます。
 一般的に言われている、予防の方法を改めて考えてみま
しょう。

 


★SARS-CoV-2の感染方法
 一般的にSARS-CoV-2の感染の形式は、飛沫感染、接触感染、エアロゾル感染、空気感染が考えられています

 
ここで感染者の状態別に感染の様式を考えてみます。

 
①感染者が無症状の時、すなわち、咳やくしゃみをしていない時
 接触感染に注意
  
  接触感染>>飛沫感染>>エアロゾル感染や空気感染


 ②感染者が咳やくしゃみをしてる場合 飛沫感染に注意

  飛沫感染=接触感染>エアロゾル感染や空気感染

 6月以降、軽症者や無症状の感染者が多いと言われています。上記を想定して行動してもいいのではないかと考えます。

 ★★ちなみに、インフルエンザに感染してる場合、くしゃみをしたら約200万個のウイルスが空中に放出され。咳をすると約10万個のウイルスが空中に放出されます。(厚生労働省のデータより)



★ 分離
隠れたキャリアによる感染を防ぐ方法として、症状のある感染者からの感染を防ぐ方法として、最も原始的な方法である「分離」(人と触れ合わない)が最良の方法と言われています。

感染者と接触する必要がある場合は、1〜 5 メートル以上離れてコミュニケーションをし、できるだけ早く手を洗って消毒し、手で目をこすったり、鼻や口に触れたりしないようにします。



★ マスクの効果
◆マスクもいろんな種類があるので、その効果を把握しておく必要があると思います。

 不織布のマスクは比較的感染を防いだり自分が感染してる際は感染を広めにくくすることができます。
 上の図は、スーパーコンピューター富岳のシュミレーションです。布製マスクやウレタンマスクは不織布の半分程度しか予防効果がないというデータがありました。
上の図はマスクをした状態でどれだけの飛沫がマスクを通して外に出るか示したものです。

 布製マスクやウレタンマスクでは思った以上に自分の飛沫が周りに飛び散っているのが分かります。

 

 東京大学医科学研は、実際のSARS-CoV-2を使って模擬実験を行っています。

 そのデータでは
感染者がマスクをせずに飛沫を50㎝離れた非感染者に浴びせた場合、サージカルマスクでは47%程度のウイルスをブロックするとのことでした。下図B。
 布製マスクでは残念ながら17%程度しか飛沫を防げないデータになっています。


 さらにもし感染者が不織布のマスクをしていた場合のデータも提示されています。
下図E。
 
感染者がサージカルマスクをしていた場合、50㎝の距離にいた非感染者は29%程度のウイルスを吸い込むことになります。布製マスクでは40%程度のウイルスを吸い込むことになります。

 

 この実験は非常に特殊な状態ではありますが、実際のSARS-CoV-2のウイルスを使用しており、富岳のシュミレーションより実際に近いものと考えられます。



 
★感染者がいる場合は、不織布のマスクをしていても感染する可能性があることに注意すべきです。

 ★感染者が周りにいない場合は、マスクをしていなくてもいいわけですが、予防のために、布マスクでも、ウレタンマスクでもいいということになります。

★マスクにはもう一つ重要な働きがあります。
 人は多い人で、自分の顔を一日に6万回触ると言われています。ですので、マスクをしていると、知らないうちに顔に付着したウイルス、手に付着したウイルスを鼻や口、目に感染させる可能性を減らします。


 




★手を洗う際に注意すべき点
上の写真は、東京医科歯科大学が行った、手を洗った際に残る細菌の状態を示したものです。

◆しっかり2回手を洗ったつもりでも、細菌のレベルでは細菌が手を洗う前とほとんど変わらない程残っているのが分かります。

 ★ただし、
SARS-CoV-2はエンベロープタイプですので、石鹸で洗うことでウイルスが機能しなくなる(不活化する)と言われています。

 ですので、上記の図のようにばいきんが残っていても、SARS-CoV-2は死んでいる可能性があります。

 
 ★正しい手洗いの方法でしっかり洗うとウイルスは除去される可能性があります。




★SARS-CoV-2ウイルスの消毒
◆一般的に家庭で行える消毒方法としてはアルコールを使った消毒塩素系の漂白剤ハイターをうすめて使用した消毒法が考えられます。

 
1)ハイターをうすめて使用する方法
  ◆塩素系の漂白剤はエンベロープを持たないウイルスにも効果があります。

 SARS-CoV-2のような、エンベロープタイプにも効果は絶大でほとんどのウイルス、細菌を消毒できます。

 使用方法は500ccのペットボトルに水を入れ、キャップ1杯のハイターを中に入れれば消毒液が出来上がります。

 塩素系ですので手袋をして、ウイルスがいると思われる部位を上記のうすめたハイター液をタオルで浸して、絞ったタオルでその部位を拭きます。



 2)エタノールアルコールを使った消毒方法
★エタノールアルコールでの消毒は、広く皆さまがご存知の方法だと思います。ただし、ウイルスは、アルコールをかけると直ちにウイルスとしての機能を停止する(不活化といいます)と、我々は思いますがそうではありません。


★★エタノールアルコール消毒に必要なのはその濃度とアルコールの暴露時間なのです!?

 
 
 ◆上記の図はインフルエンザでのウイルスが不活化するアルコール濃度が示されており、インフルエンザウイルスでは50%以上のアルコール濃度があれば10秒間インフルエンザウイルスは不活化するというデータです。

◆では、SARS-CoV-2でも同じことが当てはまるのでしょうか?

 調べてみるとウイルスによって違いがあるようです。
 
 ◆上記の図は実際のSARS-CoV-2を使って30秒間でSARS-CoV-2が不活化する濃度をしらべたものです。

 これによると、30%以上の濃度があれば、30秒間でSARS-CoV-2は不活化するのが分かります。



◆11月頃京都府立医大のグループが同様の実験を行っており、それは80%のエタノールアルコールで15秒間でSARS-CoV-2が不活化したというものでした。
 市販されているエタノールアルコールでは50%以上のものが多いと思いますが、80%以上のものはなかなか手に入りません。

 今年の5月頃アルコールが手に入りにくい時期でしたが、
50%のアルコール手のひらにアルコールを噴霧しべたべたにした状態で、何秒間で自然乾燥するかを調べてみました。

 この時期では、
約47秒間で乾燥するのが分かりました。
 
 
 ★★おわかりのように、アルコールは手に噴霧した後
こすってはいけません!

ウイルスを不活化させるつもりなら、
30秒程度自然乾燥させましょう!?


夏場は早く乾燥しますのでウイルスが
生き残ってる可能性もあることを気にしましょう!


ちなみに私はアルコールのマイボトルを持ち歩いています。
 
 



このセクションはこれで完結しました。