武漢市での無症状のPCR陽性者の
濃厚接触者の追跡で
誰も感染していなかったという報告



   今回のパンデミックを起こした、SARS-CoV-2ウイルスは、今まで知られているウイルスと比べて、とてもその病態等が異なっている印象です。ウイルス学の教科書などが大きく書き換えられるのではないかと思います。

 ウイルスに感染してるにもかかわらず、無症状でスプレッダーになる可能性があると当初から言われていました。

 それに対する明白な事実はまだ分かっていません。


 
横浜市立大学が行った調査では、無症状の方も中和抗体ができていました。これは今まで言われていた言葉を当てはめると、不顕性感染というものに該当する印象です。

 不顕性感染は無症状ですが、感染がその個人と成立してる状態です。


 では無症状で感染が成立せず、PCRが陽性だった方はどういう状態なのでしょうか?


 もし不顕性感染ではなく、ウイルスが感染したにもかかわらず、抗体もできない状態なのでしょうか?

 これはありえないような印象ですので、やはり不顕性感染なのだろうと推測されます。


 数年後には、こういった疑問に回答が出てくるのでしょうか、楽しみです。

 
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   さて、年末だったかに、あるサイトで、中華人民共和国の武漢市での報告を見つけました。どこで見つけたかは忘れてしまいました。

 それはNature communicationsに投稿されたものです。Natureのwebのみで示されている論文形式のもので、Natureのような格付けはない論文かもしれませんので、信用していいのかどうかは不明です。
 
 その論文名は、11月20日に掲載された、
Post-lockdown SARS-CoV-2 nucleic acid screening in nearly ten million residents of Wuhan, China というものです。Nature communications 11, Article number: 5917 (2020)

 思ったより読みづらい論文ですが、その部分だけを抜粋してみます。

 
The screening of the 9,865,404 participants without a history of COVID-19 found no newly confirmed COVID-19 cases,and identified 300 asymptomatic positive cases with a detection rate of 0.303( 95% CI 0.270+0.339)/10,000.

 
Of the 300 asymptomatic positive cases,two cases came from one family and another two were from anothor family.
 
 
A total of 1174 close contacts of the asymptomatic positive cases were traced, and they all tested negative for the COVID-19.


 
武漢の市民の10,652,513人のうち、スクリーニングされた9,865,404人を対象としています。そのうち300名が無症状で、その方々の濃厚接触者1174名を追跡調査しています。
 
 その結果、1174名のうち全員が感染していなかったというデータです。


 中国の報告を全て信用することは止めた方がいい印象ですが、一つの面白いデータだと思います。


 日本からの、SARS-CoV-2に関する論文等はほとんど見る機会がありません。早くこういったデータを分析してほしいところです。