上記内容は金沢市での連絡先です。。
必要に応じ印刷してご利用ください。
*下記に具体的な予防法について感染症情報センターの記載を転記しました。*




SARSに関する消毒(三訂版) 原文はどこかに行ってしまいました?

(感染症情報センター)より転載


現在のところSARSコロナウイルス感染症は2003年9月8日、シンガポールでの実験室内での感染者を最後に患者は確認されていない。今後、SARSが再流行するかどうかは不明であるが、・既存のコロナウイルス感染症は冬季に流行することが多い。・SARSコロナウイルスは熱には弱いが、低温では長期間生存することがわかっている。
http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/update56-data.html)などの理由により、今冬のSARSの再流行に備えておく必要があり、インフルエンザワクチンの接種などSARS及びその他の呼吸器感染症を含めた対策について、WHOの見解などを感染症情報センターのウェブサイトから紹介している(http://idsc.nih.go.jp/others/urgent/sars03w/home.html)。
 *注;上記のURLはもうご利用できなくなっています。SARSは過去の感染症になりつつあるようです。


 消毒及び清掃はSARSが確定されなくても、疑われた患者が発生した段階で実施する必要がある。最近になって、台所用合成洗剤がSARSコロナウイルスの処理に効果が高いことが実験的に確認され、安全に消毒が行える選択肢が増えた。ここで示す消毒方法については、注意して扱えば危険のないものであり、SARSが臨床的に疑われる患者が発生した場合などにはここに示す例を参考に消毒を行うことが推奨される。消毒に関しての要点は以下の通りである。


1:家庭などで使用する際の一般的な消毒薬としては下記のいずれかが推奨される。
 ・エタノール(70〜80%)
 ・
界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)
おおむね1リットルのぬるま湯に対して5〜10cc程度以上の台所用合成洗剤を加えたもの。
例:ファミリーフレッシュ、ヤシノミ洗剤、ジョイ、ママローヤル、チャーミーコンパクトなど

2: SARSが疑われる患者、あるいはSARSが確認された患者の部屋などの消毒にあたっては、
最寄りの保健所等と相談して適切な対応を取る。手袋、マスク(サージカルマスク以上の性能のもの)、ゴーグル、ガウン等を着用して消毒作業を行う。

3:なるべく外窓を開け放し、
十分な換気を行うとともに、可能な限り日光が部屋の中に届くようにする。

4: 消毒剤を噴霧することにより、ウイルス等が空気中に舞い上がる可能性が否定できないため、消毒にあたっては
可能な限り清拭することが望ましい。また、消毒剤が長期間残留するほど効果があるため、唾液、体液などの汚染のある場所には、それらの十分な清拭とともに、消毒剤を用いて2度拭きすることや、界面活性剤の場合では、界面活性剤に浸したティッシュペーパーなどで汚染された場所を覆い、5分程度以上経過したあとでから拭きするなどの対応も効果的であると思われる。

5: 消毒する対象の材質などによっては、劣化、退色などを引き起こす場合もあり、心配な場合には部分的に試してから行うこと、あるいは十分な拭き取りを行うことも推奨される。また、電子機器など精密機器の消毒には、消毒剤が内部に入り込み障害を起こさないよう細心の注意を払うことも必要である。

6: エタノールについては引火性があることから、消防法、労働安全衛生法、航空法などでの規制があるため、大量に使用する場合には界面活性剤の使用が推奨される。

7: 台所用合成洗剤を溶かす場合は冷たい水よりも、温度が高い方がより効果的であると考えられている。


家庭、職場などでの一般的な消毒方法について(例)


注)SARSが疑われる患者の喀痰などが確認された場所については特に念入りに拭き取りを行うことが望ましい。

●居間・食事部屋
【対象】ドアノブ・窓の取手・照明のスイッチ・ソファー・テーブル・椅子・電話機・コンピュータのキーボードとマウス・小児の玩具・床・壁など
【方法】界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に浸した雑巾で2度拭きする。

● 台所
【対象】食器、箸、調理器具
【方法】以下のいずれかの方法
・界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に5分以上浸した後、通常の洗浄を行う。
・80℃以上の熱湯に10分以上浸したあと、通常の洗浄を行う。
・80℃以上の熱水洗浄をする。

【対象】ダイニングテーブル・流し台・壁・床
【方法】界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に浸した雑巾で2度拭きする。

●浴室
【対象】水道の蛇口・シャワーヘッド・浴槽・洗面器・ドアノブ・窓の取っ手・照明スイッチ・排水溝・壁・床など
【方法】界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に浸した雑巾で2度拭きする。

● トイレ
【対象】水洗便器と流水レバー・便座とフタ・汚物入れ
【方法】流水レバー、便座、フタについては界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に浸した雑巾で2度拭きする。便器の内側については界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上、またはやや濃い目の溶液)を用いて、トイレ清掃用のブラシ(取っ手付きスポンジブラシなど)を用いて飛び散らないよう丁寧にこする。フタをして5分以上経過してからフタをしたままフラッシュする。使ったブラシは界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上、またはやや濃い目の溶液)の中に5分間以上漬けておく。

●その他
衣類・寝具
【方法】
・SARS患者あるいは疑似症患者が使用した衣類や寝具については、界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に5分以上浸してから洗濯機にかける。又は
・80℃以上10分間以上のお湯につけるなど熱水洗濯を行う。


2:職場や集合住宅の共用部分
現在のところ建物全体や近所の家などに対して特別な消毒は必要ないと考えられるが、以下の共用部分などSARSが疑われる患者の手が触れたり、喀痰などがついている可能性のある場所については清掃・消毒を行うことが推奨される。
【対象】・エレベーター(昇降機)あるいはエスカレータ
特にエレベーターの呼出しボタン、停止階ボタン、エスカレータの手摺り部分
・建物への出入り口
 建築の入口にあるドアノブやハンドル、セキュリティ対応のオートロックボタンなど不特定の人が触れる部分。
・ 共用のトイレ、給水場所など
【方法】界面活性剤をぬるま湯に溶かしたもの(台所用合成洗剤として濃度0.5%以上)に浸した雑巾で2度拭きする。トイレについては上記の「トイレ」の項目を参照のこと。


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 以上が平成15年11月27日ニュース報道された内容です。もし国内でSARS症例が報告された場合は、十分に上記の点について留意しましょう。


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