塩野義製薬の抗ウイルス剤
への期待



 数日前TVで塩野義製薬が開発している抗ウイルス剤についてちらっと開発名が報道されていました。

 どんな抗ウイルス剤なのか調べてみました。
 さすがに企業秘密なのか塩野義製薬の内容はネットに出てきません。

 しかし、東京薬科大学が群馬大学と、2013年にSARSウイルスで開発していた3C-like protease阻害薬がよく似た抗ウイルス剤でした。

 東京薬科大学のプレスリリースが昨年2020年の7月31日に出ています。

 これを読むとSARSウイルスに開発した抗ウイルス剤が今回の新型コロナウイルス、SARS-CoV-2にも効果があり、その3CLプロテアーゼはSARSとSARS-CoV-2は99%同等だったとのことです。

 3CLプロテアーゼは結構いろんなウイルスの増殖にかかわっているようで、SARS以外に風邪のコロナウイルス、他の風邪のウイルス等にも効果があるかもしれません?

 3CLプロテアーゼがSARSウイルス等にどのように作用するのかネットで調べましたが、一番詳しいのが理研でした。

 
理研のプレスリリースからの3CLプロテアーゼの作用機序です。

 『SARSコロナウイルスはヒトの細胞に感染すると、自己複製のために必要なさまざまなタンパク質を合成します。合成されるタンパク質には、2種類の巨大なポリタンパク質(分子量486 kDaおよび790 kDa)が含まれています。巨大なポリタンパク質は1本のポリペプチド鎖(アミノ酸がペプチド結合でつながったもの)の中に複数のさまざまな酵素類を含み、それぞれがウイルスの持つペプチド結合加水分解酵素(プロテアーゼ)によって切り出されます。

 この反応に関与する主要なプロテアーゼは「3CLプロテアーゼ」です。3CLプロテアーゼはポリタンパク質の一部のため、自己の持つ酵素活性により切り出され、活性化されます。この作用を「自己プロセシング」と呼びます。

 自己プロセシングを機能させるために、3CLプロテアーゼは基質(酵素が作用する物質)のポリタンパク質の中で自己のN末端側とC末端側の切断点付近のアミノ酸配列を厳密に認識しています。ただし、3CLプロテアーゼが認識するのは、切断点から上流(N末端側)1〜4個のアミノ酸残基(P1〜P4)と切断点から下流(C末端側)の1個のアミノ残基(P1')の範囲のみです。これまでの研究から、3CLプロテアーゼの基質認識メカニズムは全ての基質に対して同じであり、N末端側の切断部位の解析結果で、全てのメカニズムが説明できると考えられていました。』

 非常に難しい話です、SARSやSARS-CoV-2が増殖するために新たに作られたたんぱく質が分解されるのを妨げる作用がこの阻害剤にあるようです。

 実際感染者でのウイルスの増殖が抑えられていたそうです。

 かなり期待できる抗ウイルス剤と思われます。

 
現在8月の時点でフェーズ1の臨床試験段階だったと思いますが、早ければ今年の末、遅くて来年には市場にデリバリーされる可能性があります。

 
現在日本列島は全国規模での感染列島になっています。ただし感染者の半数は首都圏です。
 この時期ですが、危険なワクチンは避けて、不織布マスクおよび、不特定多数の方が触れた何かに触れた際には必ずアルコール消毒をする習慣を確認し、感染しないよう努力すべきだろうと思います。

 抗ウイルス剤が出るまで感染しないよう努力しましょう。

 Contents にもどる
   Contents にもどる